大阪偕星2回戦サヨナラ負け、練習から試合まで「完全燃焼」
逆転につぐ逆転、大激戦となったシーソーゲームの末、9回裏にサヨナラ負けという劇的な幕切れ。
全国高校野球(甲子園)の2回戦、世間の話題をかっさらっていった大阪偕星学園の夏は終わった。
「リアル・ルーキーズ」
高校野球に興味がある方ならすでにご存じのことと思いますが、大阪偕星は今年が春夏通じて甲子園初出場の高校です。
野球エリートを集めているわけではなく、大阪桐蔭などのエリート校に進学できなかった生徒や、受験でつまずいた生徒が多く在籍しています。
山本監督自身も「一流は大阪桐蔭や履正社に、その次は県外に、その次がうちに来る」と語っています。
「中学時代に親を何度も呼ばれていた」
「他校を退学して編入してきた」
選手にはこういったヤンチャな生徒が多く、2011年の山本監督就任時には遠征の際に生徒を管理することすら難しい状況だったそうです。
また、設備が豊富にそろっているわけでもありません。財政的にも厳しく、上下500円で買った中古のユニフォームに手書きでチーム名を書いていたほどです。
そんな状況に山本監督が加わってから、わずか4年で昨年夏の覇者である大阪桐蔭をくだし、甲子園出場を果たすほどのチームになったのです。
このドラマチックな快進撃から、人気ドラマにもなったマンガになぞらえて「リアル・ルーキーズ」と呼ばれています。
質を量で凌駕するスポ根練習法
大阪北区に位置する中之島。
山本監督の哲学は「スポーツは国籍や肌の色、お金持ちかそうでないかは関係なく平等であるべき」というもの。
経済的理由で退部しなければならない生徒が出ないよう、出費は可能な限り切り詰めてきました。
その代わりに練習量は全国一と言えるほどのもの。
予選が始まる前、6月中の練習では全メニューが終わるころには日付をまたいでいることがほとんどだったそうです。
食事もとにかく量を食べさせることを重視し、就任時に理事長から欲しいものを問われた際にも「とにかくお米をください」と言ったそうです。
その練習量の豊富さから「ブラック企業のよう」と評されることもあるほど。
そんな練習を支えたのは、まさにリアル・ルーキーズらしい「one for all,all for one」の精神。
辞めたいという気持ちを抑えられたのは、それぞれがみんなのために頑張って来たからでしょう。
選手の半数が暮らす寮には山本監督も一緒になって住み込み、毎朝4時から部員のために弁当をつくるなどしていたそうです。
敗退の先に
大阪偕星、初めての夏の挑戦は2回戦敗退となりました。
次にも期待してしまいますが、大阪には山本監督が言うように昨年夏の覇者である大阪桐蔭や履正社の一流校があります。
それに加え高校野球ファンでなくとも名前ぐらいは聞いたことがあるであろうPL学園など、強豪ひしめく戦国時代となっています。
甲子園出場を果たしたことで更なる対策をうたれるようになるでしょう。
これから大阪偕星の新たな挑戦が始まります。
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