実はすごい!大阪のシンボル「くいだおれ人形」

たこ焼きにお好み焼き、串カツと食の街でもある大阪。
そんな大阪を表した言葉に「くいだおれ」がありますが、「くいだおれ太郎」はその象徴的存在です。
大阪と歩んで半世紀
「くいだおれ人形」こと「くいだおれ太郎」は大阪はミナミ、道頓堀の飲食店「くいだおれ」のマスコットキャラクターとして1950年に生まれました。
「京の着倒れ」「江戸の飲み倒れ」といった言葉に対して、創業者の山田六郎氏は大阪の食の豊かさを表した「くいだおれ」という店名を付けたそうです。
・92年の阪神タイガース優勝争い時「わて、泳げまへんねん」とゴーグルと浮き輪を装備してみせる
・94年の関西国際空港開港時には大阪代表としてオーストラリアに渡ると大阪の歴史と歩み続けたくいだおれ太郎。
2008年にくいだおれが閉店する頃には、太郎はただのマスコットにとどまらない大阪のシンボルになっていました。
くいだおれは日本の商標の歴史

昨今盛んに叫ばれる知的財産権や著作権。
くいだおれ太郎は、そんな知的財産権の活用においても優等生です。
戦後間もない1954年には「くいだおれ」の商標登録は既に行われています。
商標は更新され続け、現在くいだおれ関連の商標は約50種。
また役務(サービス)商標や立体商標など、新たな商標が設けられるたびにそれらの商標も取得されています。
特に「くいだおれ太郎」の人形は、日本でも数少ない立体商標の1つです。
「くいだおれの歴史には、日本の商標の歴史がある」といっても過言ではありません。
※役務(サービス)商標
自身が提供するサービスを表した商標。
例えばレストランなら「当店は飲食業です」という業務内容を表した商標。
※立体商標
その名の通り立体物の形状に対して認められる商標。
コカコーラ社のガラス瓶、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダース像などが有名。
日本では、不二家のペコちゃんや早稲田大学の大隈重信像など数例があるが、普及には至っていない。
くいだおれ閉店後のくいだおれ太郎
マスコットとしての役目を終えるかと思われた太郎ですが、店の閉店後も活発な動きを見せています。
「くいだおれの商標には17億円の資産価値がある」という試算もあり、太郎人形を含めた商標の行方は注目されましたが、店を経営していた株式会社「くいだおれ」に引き継がれ今日に至ります。
公式グッズのショップがオープンしたり、全国を行脚したりとその存在感はいまだに健在のようです。
・2010年には日産のイメージキャラクター
・2011年にはファンタのCMキャラクター
・2013年ACジャパンの地域キャンペーンCMキャラクター
とメディアへの露出もコンスタントにこなしています。
普段は大阪のくいだおれ太郎フーズで待機しているようですが、ここぞというときに元気な姿を見せてくれます。
今後のくいだおれ太郎の活躍からも目が離せませんね。