意外と知らない?大阪を代表する「通天閣」の歴史とは
くいだおれ人形、大坂城、USJ……。「大阪」と聞いてみなさんは何をイメージするでしょうか?
大阪のシンボルとして「通天閣」を思い浮かべた方もいるかと思います。
鮮やかなイルミネーション、独特のマスコットキャラクターから、地元をはじめ多くの人に親しまれる通天閣。
ここでは、そんな通天閣の歴史や魅力をご紹介します。
今の通天閣は2代目?
現在わたしたちが目にしている通天閣、実は2代目だってご存知でしたか?
初代通天閣は1912年(明治45)、パリのエッフェル塔をモデルに建てられました。
当時東洋一の高さを誇った通天閣は大いににぎわい、通天閣を中心に映画館、劇場といった娯楽施設、旅館、飲食店が建ち並び、繁華街「新世界」が形成されたのです。
そんな初代通天閣ですが、太平洋戦争中の金属回収によって解体。
地元を中心に再建への声が高まり、13年後1956年(昭和31)に現在の2代目通天閣が誕生します。
アメリカ生まれのビリケンさん
「ビリケンさん」の名で親しまれる通天閣のマスコットキャラクター「ビリケン」。
その由来には諸説ありますが、1908年、アメリカの芸術家フローレンス・プリッツが夢の中で見た神様をモデルに製作したのが始まりと言われています。
シカゴの「ビリケンカンパニー」によって「幸福の神様」として全世界に広まったビリケンは明治時代に日本にも伝来。
1912年に通天閣に併設されていた遊園地「ルナパーク」に設置された後、何度かの移動を経て現在では通天閣展望台で人々を見守っています。
したたかさも魅力の通天閣
ビリケン像、イルミネーション、デザインなど通天閣の魅力はさまざまですが、通天閣の魅力の1つに「便乗商法」があります。
日本国内で新たな超高層ビルやタワーが営業を始めるたび、通天閣は便乗企画を打ち出し入場者を増やしているのです。
初代通天閣から数えて開業100周年の2012年には東京スカイツリーが開業しましたが、この年の年間入場者は132万人と史上3番目。
「東」「京」「空」「木」の文字が名前に入り、かつサイコロを振って「6」「3」「4」いずれかの目が出た人は入場料が無料になるキャンペーンも行われました。
また、通天閣から徒歩約15分の大阪阿部野橋駅に日本一高い高層ビル「あべのハルカス」ができた2014年も便乗商法を実施。
あべのハルカスの高さ「300」mにちなみ展望台の入場料が通常の700円から300円に引き下げられ「通天閣からハルカスがバッチリ見えるで~」と通常の1.5倍の入場者が集まる盛況ぶりを見せました。
富士山が世界遺産登録を受けた際にも「新世界遺産」を名乗ってみたり、ほかの名所や観光地が話題になれば何かと便乗するのが通天閣。
商売上手ともいえますが、そこには「通天閣を通して大阪を盛り上げたい」という思いもこめられています。
交通アクセス
●電車利用の場合
・大阪市営地下鉄 堺筋線 恵美須町駅 3番出口より徒歩5分
・阪堺電車 阪堺線 恵美須町駅徒歩3分
・大阪市営地下鉄 御堂筋線 動物園前駅 1番出口より徒歩7分
・JR 環状線 新今宮駅 東出口より徒歩9分
・南海電車 南海本線 新今宮駅 西出口より徒歩9分
●自家用車利用の場合
【行き】
・下り線:阪神高速1号環状線 夕陽丘出口より車で4分
・上り線:阪神高速1号環状線 なんば出口より車で6分
【帰り】
・下り線:阪神高速1号環状線 夕陽丘入口より車で5分
・上り線:阪神高速1号環状線 えびす町入口より車で3分
恵美須町駅からは難波、日本橋も1~2駅と比較的近いので、一緒に観光するのも良いでしょう。
魅力あふれる大阪のシンボル「通天閣」、ぜひ1度訪れてその面白さに触れてみてください。
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