バリアフリーなオフィスレイアウトに必要なものとは?

障害者雇用への認識が広まるにつれ、オフィスにもバリアフリーが求められるようになってきました。
ハートビル法の施行以来、2000平方メートル以上のオフィスにおいて、高齢者や身体障害者でも円滑に利用できるものにすることが義務付けられています。
ここでは、オフィスのバリアフリーに必要な条件や設備をご紹介します。
■バリアフリーなオフィスレイアウトとは?
オフィスレイアウトを考える際には、すべての人が働きやすい環境を具体的に意識することが重要です。
デスク同士の幅ですが、車椅子でスムーズに通行できることが望ましいといえます。
車椅子の幅を考えれば、通路には少なくとも90センチメートル以上の幅が必要になってきます。
椅子同士が背を向けて設置されるレイアウトの場合、デスクとデスクの間は通路を兼ねることになり、着席している人がいると通路は予想以上に狭くなります。
こういったレイアウトの場合は、デスク間は180センチメートルから200センチメートル程度の幅を取ることが望ましいでしょう。
■さまざまな設備に細かい配慮を
デスクは車椅子でも使いやすいものを選びましょう。
デスクの高さ、幅ともに車椅子で入ることができる下肢空間を確保できるものが必要です。
引き出しの使いやすさなど、作業のしやすさにも細かい配慮をしましょう。
また、キャビネットなど収納棚は引き出しや扉が開けやすいか、収納物を取り出しやすいかなど、スムーズに使えるかを意識する必要があります。
車椅子の人とそうでない人がすれ違うことも考え、車椅子の幅よりも余裕を持たせた通路幅を設定したいものです。
■すべての人が使いやすい設備環境を

オフィスならば出入り口や廊下、トイレやエレベーター等の設備、アプローチや駐車場に至るまで、すべての人が使いやすいことが大切です。
出入り口や廊下には充分な幅をとり、緩やかなスロープなどを取り入れて段差を無くすようにします。
車椅子での通行だけでなく高齢者や妊娠中の人の通行、キャスターなどを使うときにもスムーズな移動が可能になります。
バリアフリートイレ(多目的トイレ)やエレベーター、手すりや点字ブロックといったアイテムの設置も重要なポイントです。
バリアフリーというのは「物理的な障害」だけでなく「精神的な障害」を取り除くことでもあります。
障壁を取り除くことによって、すべての人が安全、安心に使うことができるオフィス環境を整えたいものです。