腰痛が会社の損失に!? オフィスの腰痛対策

デスクワークが多くなった現代の生活習慣病とも言える“腰痛”。
この腰痛、本人も辛いですが実は会社にも損失を与えてしまう事はご存知でしょうか。
腰痛がもたらす悪影響やオフィスでの腰痛対策についてご紹介していきます。
1.作業効率を悪化させる腰痛
腰痛が悪化すると、日常生活はもちろんのこと仕事にも悪影響を及ぼすようになります。
腰痛が仕事に与える最大の悪影響は作業効率の低下。
腰痛の痛みを感じたまま過ごしていると集中力が大きく下がり、それが原因で作業効率を大幅に落とすと言われています。
株式会社ファンケルが腰痛経験者に対して実施したアンケートでは、約4割の人が「腰痛を抱えていると体感で40%程度作業効率が低下する」と回答し、また約2割の人においては
「腰痛を抱えていると体感で70%以上作業効率が低下する」と回答しています。
つまり腰痛を抱えている社員が多いと職場の作業効率は著しく低下し、しいては会社全体の損失に繋がる危険性もあるのです。
2.椅子は腰痛に影響する
腰痛は個人の問題だからどうする事もできないと思ってしまうかもしれません。
しかし腰痛の原因は実は会社側が作っている事もあります。その理由は「椅子」です。
椅子は実にさまざまなタイプがあり、質の悪い椅子や職場に合っていない椅子を使っているとそれが腰に大きな負荷を与え、結果的に腰痛持ちを蔓延させる原因となってしまうことがあります。
特にデスクワークがメインの職場で椅子選びが間違っていると社員の腰に大きなダメージを与えます。
腰痛とは無縁に思える若い方が腰痛を患ってしまう事もあり、作業効率悪化のリスクは大きくなる一方です。
3.腰痛対策の椅子選び
このため、会社から腰痛を減らしていくためには椅子選びが重要になります。
椅子は仕事内容との相性もありますのでどれがベストとはなかなか決定付けられませんが、以下のようなポイントで選ぶと良い椅子が見つかるかもしれません。
・長時間のデスクワークには前傾タイプ
長時間のデスクワークが発生する職場ですと基本的には前傾タイプの椅子が良いと言われています。
一般的な椅子とは違って、前に傾くものを選ぶことで、お尻ではなく太ももで座る形になるため長時間座っていても腰に負荷がそこまでかかりません。
・クッション性の良い椅子
クッション性は腰への負担を軽減します。
ただしクッション性があり過ぎても疲れてしまう事があるため、仕事で使うものは極端なクッション性の高さを求めるのではなく、程よいクッション性、弾力のある椅子を選んでみましょう。
・フィット性の高い椅子
椅子がその人の身体にフィットするかでも腰への負担は大きく変わります。
オフィスでは様々な方が椅子を利用するかと思いますので、その人に合わせて調整できる椅子が望ましいです。
極力、座高の高さや背もたれの高さは調整できるものを選びたいところです。
まずは以上の観点をもとに椅子を選んでみてください。
4.デスクワークがメインの職場は早期の対策を!

腰痛は社員も辛い思いをしますし、会社にも損失を与えてしまいます。
腰痛が与える悪影響は想像するよりも意外と大きいですので、デスクワークがメインとなっている会社や職場では出来るだけ早めに対策を進めていく事をおすすめします。