【オフィスの変遷】オフィスデザイン・レイアウトの歴史
普段働いているオフィスにも、時代によってさまざまな「トレンド」があります。
その時の業績や戦略、日本の情勢などに応じた「働きやすい環境」の変遷をご紹介していきます。
今のオフィスデザインやレイアウトの見直しを考えている方の参考になれば幸いです。
時代ごとに見るオフィスデザイン・レイアウトの変遷
1960年代(高度経済成長期)
1960年代は東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催され景気も上向きで「作れば作るほど売れる時代」という時期です。
オフィス内にはパソコンはなかったため、そろばんやタイプライターなどを活用した「事務処理をするための場所」に適したオフィスデザインが求められていました。
ヒエラルキーの組織図のような形式をとったオフィスデザインが一般的で、オフィスの色もグレー系が中心となっています。
1970年代?1980年代前半(オイルショック前後)
1970~80年代はスーパーやコンビニが多数出店されるようになり、生活に「豊かさ」を感じやすくなった時代です。
この時期には電卓やオフィスコンピューター、複写機などが生まれ、事務処理の効率も大幅に上がりました。
その一方でこの時期は働きすぎによる健康面の問題やストレスについて注目されるようになり、心身を満たせる環境を考え始める時期となっています。
それに伴い従来のヒエラルキーの構図のようなオフィスデザインではなく、複数のデスクを1つのグループとしてまとめた島型対向式のデザインが増えるようになりました。
またオフィスのデザインも今までのようなグレー系の無機質なイメージではなく、ベージュ系が増えたという特徴があります。
1980年後半?1990年代初期(バブル景気)
不動産の投資が過熱しバブル景気が始まったのがこの時期です。
一時的に東京23区の地価がアメリカ全土を購入できるほどの価格まで跳ね上がり、日本の歴史の中でも最も活気に満ちた時期といって良いでしょう。
ワープロやパソコンも出現し、経済成長に大きく活躍することになります。
しかしまだ人手が足りない状況で、オフィス内の人員も以前より大幅に増えました。
それに伴いパソコンに対応できるようなオフィス増え、オフィスデザインは明るいアイボリー系が増えました。
食堂・休憩所なども充実するようになったのがこの時期の特徴です。
1990年代?現在(マイナス成長期)
バブルが崩壊しリストラという言葉も増え、最近ではリーマンショックという暗い話題が続いています。
現代は日本の歴史の中で見てもあまり景気の良い状態とは言えませんね。
その一方で携帯電話・PHS・スマートフォンなど通信技術は大幅に向上し、オフィスのコストカットやスペースの効率化が求められたオフィスデザインとなりました。
これによりオフィスの構造も従来のものと比べ多種多様になり、オリジナリティに溢れたオフィスが増え始めています。
従来のオフィスでの目的は「生産性向上」というものが大きく掲げられていましたが、今ではそれだけでなく、快適性や柔軟性、コストカットなどさまざまな要素が絡まって形成されています。
過去のオフィスの構造や現在のレイアウトのポイントを踏まえながら、これからのオフィスの配置を検討してみてはいかがでしょうか。
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